各話についてのちょっとしたコメントです。
少なからずネタバレを含みますので、ご注意下さいませ。

++最新コメント++  ++序章〜第四章++ 

気高き風  5000Hitのキリバンにて、てんたなさんよりリクエストされたものです。
 まさか初っ端からメインキャラ以外のリクエストがくるとは思ってもみませんでしたが(笑)、サブキャラクターの掘り下げをする良い機会になりました。
 全体的にバトルメイン。それ以外の部分はかなり急ぎ足で書いてます。なるべく短めにと心がけていたつもりが、結局いつもの更新分と変わらない量になりました。やはり戦闘描写を入れるというだけで、かなりの文を消費してしまうようです(カンダタ戦が良い例ですね)。
 センについては、今回の話で色々な要素(もしくは設定)を匂わせていますが、それが明かされるのはもう少し先になりそうです。

 吹き抜ける風が、左右で束ねた少女の黒髪を揺らす。昨日と同じ、緑を基調としたジパング特有の服をまとうその姿は、魔物を前にした姿とはとても思えないほど泰然としたものだった。彼女の右手にある抜き放たれた白刃が、妖しくも美しい光を放つ。
「一宿一飯の恩。晴らさせていただく」
 センは毅然とそう告げ、風のように疾駆した。
陽気な災厄  10000Hitのキリバンにて、ジョーカーさんよりリクエストされたものです。
 まさかのリクエスト第二弾(笑)。当初ただのサブキャラだったプロスコは、面接以降ほとんど登場機会は想定してなかったのですが、まさかリクエストによってその地位を確保するとは。プロスコ恐るべし、です。
 プロスコをリクエストされるにあたって、奴だけではギャグにならないために急遽、レプターを舞台に上らせました。彼も再登場はずっと先の話だっただけに、ここぞとばかり背景を色々と説明させていただきました。良かったね、レプター!(?)
 ほぼギャグ一色のこの話。書きながらネタを考えていたんですが、もう面白いように筆が進む進む。ほとんどノリだけで構成されてます。ムオルを登場させたのは、今のところ本編で出す予定が無いから。村人の精神がかなり危険水域に入ってますが、一時の気の迷いということで……。

 最悪の日だ。今まで生きてきた中で、これほどの屈辱を味わったことは無い。
憩いの日  30000Hitのキリバンにて、アンケート1位のものをリクエストとして書き上げたものです。
 本編では殺伐としてるというか、あんまりパーティの日常風景というものを書く機会が(文章量とか話のテンポとかの関係で)無かったため、とても楽しんで書きました。キャラクター達も普段に比べて明るめです。
 挿話2の十割ギャグなのに比べて、これはほのぼのコメディという感じでしょうか。お笑いに関して、無茶苦茶なキャラクターが不条理なことをして取る笑いよりも、ごく自然な状況から生まれる何気ない笑いの方がより高度であると自分は考えてます。今回はそれに挑戦、という思いもあったりなかったり(どっちだ)。

「いい天気ですね」
「ああ」
「静かな町ですね。何だか心が落ち着きます」
「朝だからな」
「そうですね。朝ですもんね」
「ああ」
「………」
「………」
(か、会話が続かない……。どうしよう)


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