二章外伝 冷たく鋭く

―鋭い切先―

 久しぶりの自分の部屋は、出立前と些かも変わらない。母親が毎日掃除をしてくれているのだろう。そのことに感謝しながら、シーザはベッドに背を預ける。
 溜息一つ。
 寝ると言って早々に退室したものの、実のところ眠気はまったくない。体は疲労を訴えているし、眠るに早い時間でもないのだが、目は冴えたままだった。虚空を何気なしに見つめながら、シーザは過去のことを思い出していた。



 シーザは生まれつきの天才だった。
 具体的に言えば、シーザは二歳で文字を覚え、四歳の頃には家の蔵書を読みつくしていた。本来十年で修了する学問所を三年間、九歳で卒業し、十歳になる頃には難解な古文書をすらすら読み解けるほどであった。
 優れていたのは頭脳だけではない。シーザは 他人(ひと) の何倍も成長が早く、誰かが一年かけて習得した技術をものの三ヶ月で覚えてしまう。筋力こそあまり無かったものの、武器の扱いで彼の右に出る者はいなかった。十四の時にアリアハン騎士団長を一対一で打ち負かしたことは、騎士団の間では既に伝説と化している。
 それは異常なことだったのだろう。実際にシーザは、その良すぎる頭で早くから自分の異常性に気付いていた。そして、それに恐怖した。
「何で僕は、皆とは違うの? 僕はおかしいのかな?」
 三歳の時、父、オルテガにそう訊いた。オルテガは少し悲しそうな顔をして、こう答えた。
「シーザ……人にはそれぞれ役割がある。お前は確かに突出しているかもしれないが、それは、それだけお前には色々なことが出来るということだ。その力で、自分に出来ることを見つけなさい」
 そのオルテガがアリアハンを発ったのはそれから一年後、シーザが四歳になった時だ。
 出立の日、父は家族に必ず戻ると誓い、バラモス討伐という目標をかかげ旅立った。家を出たオルテガをシーザは追いかけた。父と離れ離れになりたくない。そんな子供らしい想いが、その頃の自分にはまだ残っていたのだ。
 気付いたオルテガは振り向き、屈むと、シーザの両肩に手を乗せ、澄んだ双眸で見つめた。
「……もし、俺が帰らなかったら……母さんと祖父さんを頼む」
 優しい口調で語られたその言葉は、シーザにとって父の死の予告だった。必ず戻ると約束したじゃないか。口をついて出かけた言葉は、父の悲しげな眼差しによって封じ込められてしまう。
 その日から、シーザは父が帰ってこないかもしれない、という予感を胸に抱いて生きることになった。


     ×××××


 たった七日という時間で、シーザの、自分達との違いをまざまざと見せ付けられたグラフトにとって、その非現実的な話はむしろ納得のいくものだった。生まれ付いての天才などいないと小さい頃から言われてきた自分としては、それを認めることは一つの価値観を崩壊させることに他ならなかったが。
 クラウソス家の居間には五人の人間が座していた。グラフト、イクス、アリアの三人がソファーに並ぶのに、テーブルを挟んで向かいに、シーザの母、クレアと祖父のルークが椅子にかける。
「自分が他の子と違う……ということは、あの子はかなり幼い頃から自覚していたみたいです。三歳の頃に一度だけ、夫に相談したことがあったそうですから」
「実際に、出来過ぎていた。だからあやつは、いつも他人から少なからず距離を置いて接することが多かったんじゃ。それくらい、小さい頃からな」
 ルークが皺だらけの顔を (しか) め、嘆くように言う。
(三歳の頃から ああ(・・) だったというのか……)
 両親の表情を見て、グラフトも顔を曇らせる。
 まさに天才であるとしか言えない。明らかに他の子供とはかけ離れた能力を持っている。やはりオルテガの、英雄の息子なのだ。
 だが、それだけに釈然としないものがあった。確かにシーザの力は凄い。半端じゃない知識量。冷静で的確な判断力。剣の扱いは自分に劣るものの、剣と魔法を同時に扱うことを考えれば戦闘能力では上を行かれているかもしれない。しかし、それが勇者の息子であるという理由で得られたものであれば、まるで自分の今までの努力が否定されたような気持ちになるのだ。
 しばし会話が途切れるのに、イクスがおずおずと口を開く。
「あー……、やっぱり、周りから苛められたりしてたんですか?」
 子供に限らず、人間は異質な存在を恐れる。特に心の弱い人間にしてしかりだ。かつてのロマリアのエルフ族迫害のように、自分達よりも特別に優れた存在に対しては、それを消すことで己の自尊心を保とうとする者すら少なくない。出る杭は打たれる、ということだ。小さい頃からそれだけ超人的な才能を発揮していれば、周りから忌諱の目で見られていてもおかしくはなかった。
 問いに、クレアは寂しげな微笑を浮かべる。
「それは――」


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 少なくとも小さい頃は、シーザが周りから忌諱の眼で見られることは少なかった。何故なら、自分が何かを成す時、決まってこう言われたからだ。
「さすが、オルテガの息子だな」
 彼らはシーザという脅威の才能に対し、『偉大な勇者の息子』というレッテルを貼ることで、自分達の理解の範疇に収めようとしたのだ。それはある意味、シーザにとって救いだった。
 それに実際、事実なのかもしれない。シーザは自分に宿る力に『血』の力を感じずにはいられなかった。聞けばオルテガもシーザ程ではないにしろ、若い頃から突出した力を持っていたらしい。それは祖父も、曽祖父もだった。だから自分のやること為すことに父の名が引き合いに出されるのも、それほど抵抗があるわけでもなかった。
 ただ、『勇者』という存在を嫌うようになったことも確かだった。

 魔王バラモスが現れたのはシーザが生まれる二年前、世界暦三二三年のことだ。その翌年にアリアハンはバラモスからの侵攻を受けている。千を越す魔物の軍勢に騎士団はまるで歯が立たず、街は焼き払われ、死者も相当出たという。そのためアリアハンは、他の国に比べ特別に魔王への恐怖が強かった。
 侵攻の翌年に生まれたシーザにも、その恐怖はありありと実感出来た。街にはまだ壊されたままの建物が数あったし、近所には肉親を亡くしたという人が何人もいた。そして何より、その侵攻を食い止めたオルテガの息子である自分は、それらの詳細な事情を見知らぬ人間から何度も何度も聞かされたのだ。
 オルテガが魔王討伐に旅立つと、人々の不安は一転、希望に満ちたものになった。もともと国では名の知れた冒険者であったオルテガは、侵攻の際の活躍で『勇者』の称号を与えられると、その名は国中、世界中に轟く。しまいには彼のことを神格化する輩すら出始める始末だ。その旅の前途に不安を抱く者などほとんどいなかった。否、ただ考えたくなかっただけなのかもしれない。恐怖で押し潰されそうな精神を、『勇者』という存在にすがることで誤魔化そうとしただけなのかもしれない。
 ともかくも、それによってアリアハンは束の間の平穏が保たれることになる。魔王はきっとオルテガが倒してくれる。その根拠の無い確信が、絶望する民に活力を取り戻させたのである。オルテガは旅先でも幾多の活躍を成し、名実共に世界的英雄となった。
 そんなある意味妄信的な思想に、当然シーザはついていけなかった。シーザにとっての勇者オルテガとは父であり、人間である。決して不可能を可能にする超人ではない。そして何より、彼が帰ってこないかもしれないという予感は日に日に強まっていた。

 ある時、学問所でシーザより若干年上の少女が教師に質問をした。何故魔王なんてものが存在するのか。世界はこのまま滅ぼされてしまうのか。それに、教師は笑顔でこう返した。
「大丈夫よ。魔王は、勇者オルテガが倒してくれますからね」
 シーザは驚愕した。仮にも教職に就く者までが、そのような妄信的発言をするとは。そんな現状に、それまでに無い強い危機感を抱く。
 もしも今、オルテガが死んだらどうなるだろう。
 元々オルテガの存在によって、辛うじて支えられていた平穏だ。それを失えばどうなるか、火を見るより明らかだろう。人々はすがるものを失い、絶望し、それらは混乱を招き、やがて闘争や暴動にまで発展する。
 そんな事態を避けるためにも、王は情報を規制しようとする筈だ。人民には一切知らせず、対策を練ろうとするに違いない。しかし長く隠し通せるものでもないだろう。追い詰められた王はどういった策を講じるだろうか。
 シーザは恐ろしい結論に至った。王はこう考えるのではないだろうか。

 まだ息子がいる(・・・・・・・)、と。

 単純な発想だ。オルテガという柱によって支えられてきた平穏が崩れた。ならば新たな柱を用意すれば良い。勇者の息子、即ち、シーザを。
 自分はまだ子供だ。すぐにそんな決断が下されることはないだろう。しかし、シーザは既に目覚しいほどの才能を現してしまっている。例え王がそう考えなくとも、オルテガの死を知れば、周囲は当然の如くそう考えるのではないだろうか。
「さすが、オルテガの息子だな」
 あの言葉の裏には、そういう意思も込められていたのではないのか。仮にオルテガが駄目でもその時には息子がいる、と。
 想像と呼ぶにはあまりに現実味のあるそれに、シーザは思わず震えた。
 そして、自分が最後だ。
 オルテガの息子は自分しかいない。それにたとえ自分の () が見つかったとしても混乱を抑えることは出来ないだろう。現時点で既に民衆の精神は瀬戸際なのだ。一度パニック状態になってしまえば、国は魔物に襲われる前に自壊する。
 つまり、自分は決してそれから逃れることは許されない。それはそのまま世界の滅亡に直結するからだ。極論でも傲慢でも無い。それは充分に想定されうる事態なのだ。

 オルテガが死んだら、次は自分が勇者となる。その頃からシーザは、覚悟を決めていた。


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 イクスはその話が信じられなかった。シーザは八歳の時、オルテガの死を伝えられたその時に自分から旅立ちを宣言したというのだ。
 勇者が死んだから、その息子に。その理屈、大衆心理は解らないでもない。しかし、それは王が苦肉の策として命じたものだと思っていたのだ。
(何で自分から――困難な道を選ぼうとするんだよ)
 国家が尻込みするような魔王という存在に、自らの意思で立ち向かう。それは勇気などではなく無謀なだけではないのか。少なくとも子供の頃に、自分を死地に送るような決断をするなど信じられない。それとも子供の無知さ故か? そうであれば、やはりただの無謀だ。
 考える内に、ふと自分のことを思う。自分は何故、その無謀とも思える旅に志願したのか。
(無理っぽかったら途中で抜けりゃいいや、って思ってたからかな……)
 自分はパーティの一員であって中心じゃない。抜けようと思って抜けられないことはない。そういう目論見があったから、軽い気持ちで志願していた。
 シーザは違う。シーザがいなければパーティは成り立たない。それはリーダーという立場以前に、勇者という存在の重要性からだ。だからシーザはその役割から逃げ出すことは出来ない。
(駄目駄目じゃん。俺……)
 自分の決意の甘さにイクスは情けない気持ちになった。シーザが特別だからと言い訳して自尊心を保つことは出来る。だがそれをすれば自分は、少年に全ての責任を押し付けた者達と同じだ。そう考えて、イクスは自分の非を認めた。
(俺も、もうちょい真剣に取り組まなきゃ、かな)
 そう簡単に自分が変われるとも思えない。だけど、このままではあまりに惨めだ。たかだか十六の子供に負けっぱなしのままじゃいられない。イクスはそう決意した。
「八年前、お城に呼ばれて夫の死を告げられた時に、シーザは初めてそのことを言ったんです。魔王バラモスは自分が倒す、って」
 クレアは顔に陰を落としたまま、悲しげに首を振った。
「そのことを誰にも相談しなかったんです。全部一人で決めて、全部一人で背負い込んで……。あの子は『黙っていてもいずれはそうなるなら、早目に決めておいたほうが良い』って」
「事実、周りからのシズへの期待は一方ならぬものがあった。たしかにあいつが自ら宣言せずとも、いずれは王から指令が下ることになったかもしれん。そうすれば、こちらに逆らう権利は無い」
 シーザはそれが解っていた。だから早くからその覚悟を決めていた。八歳の子供が。
「その日からのシーザは……まるで魔王を倒すためだけに生きているかのようでした。毎日、日が暮れるまで剣術の訓練をして、それが終わると夜を徹して呪文の特訓を……。賢者様のところにも通うようになって、何日か家を空けることもありました」
 才能も、磨かなければ開花する筈がない。今、シーザが人並み外れた力を持っているのも、その努力があってこそなのだ。そんな当たり前のことに、今更ながらに気付いたイクスは自分を恥じた。
「シズ様が……」
 それまで黙りこくって聞いていたアリアが、思いつめたような顔で切り出す。
「シズ様が、感情を失くしてしまったのも、その頃からなんですか?」
 問いに、クレアから笑顔が消えた。


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 家に、兵士が慌てた様子でやって来た。
「大至急、城へ来てください」
 来た、と思った。ついに、この時が。
 母親と二人連れ添って、謁見の間に行く。そこで聞かされた報告は、案の定だった。
「オルテガ殿が……ネクロゴンド、グルシャラ火山の火口へと落ちたのを確認しました。その後の消息がつかめません」
 やはり、死んだのだ。父は帰ってこなかった。
 悲しみは湧かない。いつかこうなるだろうと思っていたから。そしてもう、悲しんでいる余裕はないから。
 心が、急速に冷えていき、逆に頭は、どんどん冴えていった。まるで今、この瞬間に、別の生き物に変貌したかのように。
 立ち込める絶望を振り払うように、シーザは足を踏み出した。
「陛下」
 自分が跪くのに、王は驚いたような眼を向けてくる。それを真向から見据え、シーザははっきりと断言した。
「ご安心下さい。魔王バラモスは私が討ちます」

 その日から、自分は、自分の人生を捨てた。

 剣を徹底的に学び、対魔物を想定した戦闘訓練を徹底的に積んだ。
 賢者から呪文やバラモスに関する知識を学んだ。
 書物を調べ上げ、魔王へ繋がる道を模索した。
 あらゆる状況に冷静に対応出来るよう、精神制御訓練を行った。
 
 気付けば、自分から表情が消えていた。
 そして、それで良いと思った。 
 求められてそうなったわけじゃない。自分にだって魔王の危険性くらい理解している。それを排除する力が自分にあるのなら、自分がやるしかない。それが自分に与えられた『役目』だというのなら、そのくらい大したことじゃない。

 自分は (つるぎ) だ。魔王の胸を穿つための。

 シーザは感情と引き換えに、自らを剣と化した。冷たく、鋭い、破邪の剣に。


     ×××××


 アリアに割り当てられたのはクレアの寝室――元々は夫婦の寝室だったのだろう――だった。既に時刻は深夜を廻っているが、つい先程までの会話が頭の中で渦を巻き、とても眠れそうにない。
 シーザが旅立ちを宣言したその日から、彼を取り巻く環境は激変したという。
 王はシーザの言葉を受け入れると、世界中にオルテガの死とその息子の旅立ちを宣言する。人々は英雄の死という事実に衝撃を受けるが、絶望に陥る事態だけは避けられた。シーザの想定通りに。
 そして、彼の名は世界に知らしめられた。アリアハンは勿論、他国においても彼の名前を知らない者などいないという程までに。それまでにも充分に目立っていたシーザは、輪を掛けて注目を浴びることになる。

 活躍に期待する者。勇者という立場を羨む者。
 溢れる才能を妬む者。勇者の息子だからと蔑む者。
 自らの悲しみをぶつける者。混乱の責任を押し付け批難する者。
 高すぎる能力を忌む者。存在自体を怖れる者。

 彼の周囲にはそういう人間が集まり、常に干渉してきた。シーザはそれら一人一人、丁寧に対応をしてきた。
 クレアは言った。それらは民衆の不満を募らせないために、『理想的な勇者』を演じているのだと。人々に仮初めでも安心感を与えて、何とか社会を成り立たせようとしているのだと。

 母親が気付いた時には、シーザは表情を失っていた。

 笑わない。怒らない。泣かない。それどころか、自分から何かを欲することすら無くなっていた。まるで自分そのものを失ったかのように。『勇者』という名の人形になってしまったかのように。
(そんなのって……)
 アリアは、シーザのことを単純に凄い人。尊敬すべき人としてしか見ていなかった。自分とほとんど年齢が変わらないのに、世界の状況を変えようと動く。それに自分は感動し、少しでもそれを手伝いたいと思った。彼の苦悩を、苦しみすら忘れた心を知らずに。勇者といえどただの人間であるのに。
「………」
 もう眠らないと明日に差し支える。そう思いつつも覚醒したままの頭は相変わらず睡眠を拒否していた。溜息ついて、アリアは寝返りを打つ。と、隣の寝台に眠るクレアがそれに気付いて顔を向けてくる。
「眠れませんか?」
「あ……すみません。起こしてしまいましたか?」
「いいえ。私も、眠れないんです」
 そう言って彼女は半身を起こした。アリアもそれに合わせて起き上がると、クレアは温かい笑みを浮かべる。
「アリアさん」
「はい」
「シーザのこと……宜しくお願いしますね」
「えっ」
 思いもよらない言葉だった。こんな、旅に付いていくのがやっとという自分に、一体何が出来るというのか。アリアは思ったままを口にする。
「私は……私に、何が出来るんでしょうか」
 でも、何か出来ることがあるなら何でもしたい。彼の心を少しでも取り戻せるなら。
 クレアはそんな彼女を愛しげに見つめると、
「貴女はあの子のことを心配してくれているのでしょう? それだけで良いんです。気にかけてくれるというだけで」
(気にかけること……それが、救いになる?)
 アリアにはその理屈が解らなかった。どうして心配することが救いになるのか。
 その疑問を見透かしたように、クレアはどこか可笑しそうに、
「あの子は……ああ見えて寂しがりやなところがありますから」
 言うのに、アリアもつられて微笑んだ。シーザが寂しがるところなど想像も出来ない。でも、自分はまだ彼の本質を何も知らないのだ。
「解りました、お母様。私に出来ることなら何でもします」
 彼のことをもっと知りたい。そしていつか、彼の笑顔を見てみたい。そう、今、強く想った。


     ×××××


「じゃあ、行ってくる」
「ええ、いってらっしゃい」
 翌朝。四人は再び旅立っていった。クレアとルークは玄関先で、彼らの後姿を見送っていた。
 クレアは彼らの姿が見えなくなった後も、ずっとその先を見つめていた。同じように立つルークがホッとしたように言う。
「シーザは、良い仲間を持ったようだな」
「ええ、少し、安心しました」
 あの人達なら、シーザを受け入れてくれるかもしれない。そうすれば、いつかはシーザも……。
 だが、
(どうか、無事に帰ってきますように……)
 今はただそれだけを切に願った。




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